秋は実りの季節であり、食欲が増す時期でもあります。暑さが和らぎ、おいしい食材が豊富に出回るようになると、人間の食欲が高まります。実は、犬も同じように夏バテで食欲が落ちていた犬も、涼しくなると食欲が戻ることがあります。
そこで今回は、犬の食欲の秋に気を付けるべきこととその対策について詳しく解説します。
そして、愛犬にどれだけのカロリーが必要なのかわからない方もいらっしゃると思うので、そんな方のために、簡易型のカロリー計算機もご用意しましたので、是非活用してみてください！この記事を通じて、愛犬の健康を守るための知識を得ていただければと思いますので、最後まで見てくださいね！

なぜ？秋に食欲が増すの？その理由

セロトニンの影響

• セロトニンは食欲を抑制する神経伝達物質です。
• 秋になると日照時間が短くなり、セロトニンの分泌量が減少します。
• その結果、食欲が増加します。

気温の低下

• 気温が下がると、体温維持のために基礎代謝が上がります。
• エネルギー消費量が増加し、より多くの栄養摂取が必要になります。

冬への備え

・冬に備えて栄養を蓄えようとする本能が働きます。

このように、秋に食欲が増すのは自然な現象といえます。しかし、たくさん食べさせると体重増加につながり、健康に影響を及ぼす可能性があります。一度増えた体重を元に戻すのは困難であることは、多くの人が経験していることでしょう。
犬の場合、約1歳で成長が止まるため、1歳時の体重がその犬の適正体重の目安と考えておくと良いと思います。

食べ過ぎによる健康リスク

食欲が増えると、犬は知らず知らずのうちに食べ過ぎてしまうことがあります。これには以下のような健康リスクが・・・。

1. 肥満：過剰な食事は肥満の原因となり、関節や心臓に負担をかけることがあります。
2. 消化器系の問題：急に多くの食事を摂ることで、消化不良や下痢、嘔吐などを引き起こす可能性があります。
3. 膵炎：高脂肪の食事の過剰摂取は、膵炎のリスクを高める可能性があります。
4. 糖尿病：継続的な過食は、犬の糖尿病リスクを増加させる可能性があります。
5. アレルギー反応：新しい食材を急に多く与えることで、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。

このような健康リスクを回避するためには、適切な対策が不可欠です。以下に、具体的な対策をいくつか紹介します。

愛犬の健康を守るための対策

食事の管理

まず、食事の量を管理することが大切です。以下のポイントに注意しましょう

• 愛犬の体重や活動量に応じて、適切なカロリー摂取を心掛けましょう。
• フードパッケージに記載されている推奨量を参考にすることが重要です。
• 食事を一度に与えるのではなく、2〜3回に分けて与えることで、食べ過ぎを防ぐことができます。
• おやつの量にも注意を払い、全体的なカロリー摂取量の10%以内に抑えましょう。
• 高品質で栄養バランスが考えられたドッグフードを選びましょう。

運動

食欲が増す季節こそ、運動が重要です

• 日々の散歩や遊びの時間を増やすことが重要！
• 涼しい秋の気候は、散歩をするのに適した時期ですので、積極的に外に出て運動させましょう。
• 新しい遊びや訓練を取り入れ、精神的な刺激も与えると良いでしょう。

運動によって消費カロリーが増え、体重管理にもつながります。また、食欲をコントロールする上でも効果的です。

健康チェック

定期的に愛犬の健康状態をチェックすることも欠かせません

• 特に体重の変化に注意を払い、肥満が進行していないか確認しましょう。
• 毎月体重を測定し、記録をつけることをおすすめします。
• 獣医師による健康診断も定期的に受けることで、潜在的な健康問題を早期に発見できます。
• 食欲の急激な変化や、異常な症状が見られた場合は、すぐに獣医師に相談しましょう。

季節に合わせた食事の工夫

秋ならではの食材を取り入れつつ、バランスの取れた食事を心がけましょう

• かぼちゃやさつまいもなど、秋の野菜を適量取り入れることで、栄養バランスを整えることができます。
• ただし、新しい食材を与える際は少量から始め、アレルギー反応がないか観察することも大切です。
• 手作り食を与える場合は、栄養バランスに十分注意し、獣医師や専門家に相談することをおすすめします。

ストレス管理

食欲の増加は、ストレスによっても引き起こされることがあります

• 犬にとって快適な環境を整えましょう。
• 十分な睡眠時間を確保できるよう配慮してあげてください。
• 飼い主との質の高い時間（スキンシップや遊び）を確保することで、精神的な安定を図れます。

1日のカロリー簡易計算機

愛犬の1日のカロリー簡易計算機

体重 (kg): 犬の状態: 健康な避妊・去勢された犬 健康な避妊・去勢されていない(比較的若い)成犬 高齢犬 肥満傾向のある犬 減量の必要な犬 軽い労働を行っている犬 中等度の労働を行っている犬 重労働を行っている犬 妊娠1週から4週まで 妊娠5週から6週まで 妊娠期後期 授乳期 成長期(離乳から生後4ヶ月齢まで) 成長期(生後4から9ヶ月齢まで) 成長期(生後10から12ヶ月齢まで) フード量の計算(餌のカロリー量が明確な際):

フード量 (g)

カロリー (kcal)

計算 やり直し

参考資料：「飼い主のためのペットフード・ガイドライン　～犬・猫の健康を守るために～」環境省

※簡易的なものなので、目安としてお考え下さい。
※必ず注意事項をお読みください。

まとめ

愛犬の食欲が増える秋には、食事の管理、運動、健康チェック、季節に合わせた食事の工夫、そしてストレス管理が大切です。これらの対策を少しでもすることで、健康を守ることができます。秋は人間にとっても犬にとっても楽しい季節です。適切な管理と注意を払って、愛犬との素晴らしい時間を過ごすことができることを願っています。愛犬との楽しい秋を過ごすために、ぜひこれらの対策を実践してみてください！飼い主様と愛犬にとって、実りある健康的な秋となりますように！